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『タランの白鳥』

神沢利子 作 大島哲以 画 福音館書店 1989年

ゆうかんな猟師の血すじをうけつぐモコトルは、白鳥のむすめと力を合わせ、よみがえったトド神と、いのちをかけてたたかいます。 愛と勇気をうたいあげた物語。

みんなの感想

佐野洋子の『100万回生きた猫』を初めて読んだときの感想が、
「こんなにもストレートな愛の物語が他にあるだろうか!」
という驚きでした。

そして、今回『タランの白鳥』を読んで、まず思ったことが、
「他にもあった!」
という驚きです。

とにかく全編を通して、語られるテーマは、愛。
純真な若者と美しい娘の愛。
それは、いとも簡単に空間を超えて、テレパシーのような現象を起こしたりします。

まだ人間が動物や植物と言葉を交わすことができ、自然の中に神様が普通にいたころのこと、悪い奴もいるし、いいものをいるし、どっちつかずの人もいたりするけど、やっぱりそこは昔話の世界です。
ただ、愛情だけは、現代の私たちにも分かる価値。
若者と娘のひたむきな愛は、それ以上の説明を必要とせず、読む者の心にじわーっと響くのでした。

投稿者 まとて : December 9,2007 09:28 PM

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